共感しにくいニッチな銀輪日誌

ロードバイクに乗ったり写真を撮ったり、そんな日常生活の記録です。

3Dプリンターを用いたダウンチューブ下ボトルケージホルダーの作成

 ロードバイクによるツーリングにおいて、荷物を極力自転車に取り付けることが基本的かつ一般的な方針である。パンク修理キット等の小物はしばしばツール缶に格納されボトルケージに取り付けられるが、その場合水分補給用のボトルが一つしか取り付けられなくなる。
 これを解決するため、一部のロードバイクにはダウンチューブ下にボトルケージ用ボルト穴が設けられている。また、ベルクロやタイラップを用いてボトルケージを後付けするアイテムも市販されているが、チェーンリング等とのクリアランスのシビアなダウンチューブ下で使用するには固定が不十分であるという課題がある。
 本稿では、3Dプリンタを用いて、自分のロードバイクのダウンチューブ形状に合わせた専用形状を採用することによる、固定力の高いダウンチューブ下後付けボトルケージアタッチメントを作成することを目指す。

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市販品のベルクロで止めるタイプの例

 

1. 片持式アタッチメントの作成

私のロードバイクのダウンチューブは、特徴的な三角形の断面形状をしている。
この断面形状に合わせたアタッチメントを作成すれば、樹脂の剛性により強固にボトルケージを固定できるはず。

ダウンチューブへの取り付け方法が問題となるが、当初樹脂があまり曲がらないと考えていたので、次のような片持式のアタッチメントを作成した。ボルト2箇所のため2個作成するが、腕方向を交互に持ってくれば大丈夫だろう。

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実際にプリンタで出力してみたところ、意外とみょんみょん曲がる。これなら片持ち式にする必要はなさそうだ。

 

2. 全周式アタッチメントの作成

樹脂の材質的に全周形状としても問題なさそうだったので、ボトルケージのボルトで縫い留めるような形状のアタッチメントを作成した。出力して取り付けてみると次のような感じ。

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適度な弾性でしっかり取り付いた。フィット感も十分だと思う。

 

3. モデルの微調整

全周式がダウンチューブにフィットする、取り付けることができる形状であることがわかった。さらに、これまで未定だったボルト深さを実際にホームセンターで買ってきた六角穴付ボルトの長さに合わせ修正。穴位置を微妙に修正したりボルト穴を長穴にしてみたりと微調整も実施すると次のようなモデルに。

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最初に作った片持式と調整後の全周式を並べてみる。

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右が最初に作った片持バージョン、左が改良型の全周バージョン。

 

ボトルケージを取り付けてみると次のようになる。かなり良い具合に固定されている。まだボルト1個分だが、もう1個合わせれば十分に固定されるだろう。

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このようにして作成したアタッチメントをもう一つ作ればおしまい。

そうなるはずだった・・・