共感しにくいニッチな銀輪日誌

ロードバイクに乗ったり写真を撮ったり、そんな日常生活の記録です。

廃線ポタ 南部縦貫鉄道

前回の廃線ポタの続きとなります。

十和田観光電鉄線に沿って十和田市まで走った後、
七戸方面へ向かい次は南部縦貫鉄道跡へ。

南部縦貫鉄道は七戸から野辺地を結ぶ路線で、1997年に休止の後、2002年に廃止となっています。

 

七戸駅は駅舎、ホーム、線路、車庫など設備が一通り保存されています。
(駅舎は南部縦貫の現役社屋です)

車両も動態保存されており、ゴールデンウィークには駅敷地内の数百mですが体験乗車イベントも行っているとか。

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偶然にも観光案内関係の職員の方がいらっしゃって、施設内を案内していただけることに。
旅先の出会いに感謝。ありがたやありがたや~
(ちなみに駅舎には観光案内所の電話番号が書いてあり、電話して手が空いていれば案内していただけるようです)

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車両はレールバスと呼ばれていて、車体も小さく本当にバスのような列車です。
クラッチもあります。

運転方法も鉄道よりもバスに近いのですが、
いかんせん特殊すぎるため、運転できる人が3名しかいないそうです。
そのうち体験乗車などの運行もできなくなってしまうのでしょうか・・・

 

車両の中にも入れます。
シート硬いです・・・

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ラッセル車も動態保存。
線路側で転回できる設備がないため、方向を変えるときはジャッキアップ。

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この施設のほとんどは市が所有していますが、
車両のメンテナンスはボランティアの方々が行っているそうです。

聞けばその方々は全国から通ってきていたり、
交換部品も古すぎて手に入らないため自分たちで作っちゃったり。
すごい人たちです。

この鉄道の保存がとても愛ある人たちの手によって成り立っていることがわかりました。
そこまで好きになれるものがあるっていいなぁ・・・


ちなみに、この七戸駅で最も古いのは駅舎でも車両でもなく、車両が保存されている車庫だそうで。
車庫に使われている木材は、昔廃校になった学校の体育館の部材をつかっています。
そのため、車庫の柱や梁には今の構造とは関係ない木組みの穴が空いていたりします。

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七戸駅堪能後はそのまま廃線を辿って(といっても国道沿いですが)野辺地まで行くつもりでしたが、
雨もパラパラ、空も暗くなってきたので最寄りの現役鉄道までエスケープしてポタリング終了です。